*詭弁家の首相


雨ニモ負ケテ  風ニモ負ケテ  
 アチラニ気兼ネシ   コチラニ気兼ネシ
 ペロペロベンガコウ云エバハイト云イ   
 アッチエウロウロコッチエウロウロ  
 ソノウチ進退キワマッテ   
 窮鼠猫ヲハム勢イデトビダシテユキ
 オヒゲニサワッテ気ヲ失ウ   
 ソウユウモノニワタシハナリソウダ  
 ソウユウモノニニホンハナリソウダ・・・」
堀田善衛著「広場の孤独」より引用
この小説が書かれた時代背景は昭和26年朝鮮戦争勃発後である。
当時の新聞はこの戦争を米軍の世論操作に協力的で日本の世論を
「米国人が血を流している」と誘導したと云われている。
そして今日、安倍首相は7月に集団的自衛権の行使容認を決定した。
その理由を国会のテレビ中継で視聴者を意識して低次元の理屈で
「おじいさんやおばあさん、子供たちが乗る米国の船をいま、私た
ちは守ることはができない」と述べ強引に閣議決定をした。
彼の視野には軍事産業の拡大、原子力の強化、富国強兵の幻想が
ますます肥大してきているようだ。
この動きを何としても食い止めなければならない。そのためには
年老いた自分でも出来ることからはじめてゆこう。

ともすれば感覚麻痺になる恐ろしさ!


石原環境相. 東京電力福島第1原発事故の除染で出た汚染土などを保管する中間 貯蔵施設を巡り、難航している被災地との交渉について、 首相官邸で記者団に「最後は金目でしょ」と述べたことに批判が高まり、謝罪ともつかぬ言い訳を述べた。地元に何度も赴くとのコメント。そもそも福島には。あまり足を運ばず部下から報告を受けるのみの環境大臣。先にも 美味しんぼ問題では「何を意図しているのか理解できない」と述べるなど、あまりにもその「馬鹿さ・非人道的発言」さに国民は麻痺させ
られそう?その感性たるや石原大臣の特許ではなく安倍総理「根拠のない風評」と発言たり、積極的平和主義と言いながら武器輸出を緩めたり他国の戦争に参加する集団的自衛権を使えるようにしたりする政治姿勢はどの角度から見ても程度は同じといえる。
◆最近のNHKのニュース番組、5・6チャンネルは報じてもNHKは報じなかったり簡単に流す程度。敗戦後のGHQの3S政策と同じようなことをいまやNHKが行いつつある
いっそのこと「みなさまのNHK」の看板を下ろし愛国放送局にしたらいい。(笑い)こんなことでは受信料を納めたくない。v

+いま問われていること!


集団的自衛論・傍聴席から見た党首討論で二氏の見解から。
具体的にありそうな想定を練り上げ国民の情感に訴える安倍首相の論法は
ますますMain Kampfの著者に似てきたようだ!
今日の新聞・集団的自衛権・傍聴席から見た党首討論深澤真紀氏が「首相は
自分に一方でている」・宇野常寛氏が「反論は具体策を示しての見出で」と見解を寄せている。深澤氏は海江田代表の指摘に確かに安倍さんは自分に酔っていました。
自衛隊の諸君に愛する家族がいることを私は知っている」とか「自衛隊
最高指揮官として、重さと責任をかみしめている」とか集団的自衛権の問題では一貫して感情に訴える発言をしている。軍服着て討論したらいいのに。には思わず笑ってしまった。それにしても海江田民主党代表の論旨は抽象的で安倍首相に「東アジアの安全保障環境が大きく変わっている」と言われそれ以上のことは引き出せなかった弱さを見せ付けた。
宇野氏の「国民の多くが、強引な解釈改憲を行っても、緊迫するアジア情勢に具体的に対応すべきだと考えている現実がある」この現実を覆すには何より、憲法9条の精神を生かしたアジア外交戦略こそがこの危機には有効であると言う具体的なプランの提出が必要。しかし、安倍首相の語る具体論に対し、海江田代表は解釈改憲をめぐる手続き論や形式論を繰り返すばかり、これではほとんどリベラル勢力の逆宣伝です。と言いきる。「強引にでも対応しないとまずい」という民意を背景にした意見に「強引すぎてよくない」と反論しても意味がない。リベラルという自意識をもって生きている人の多くが「自民の宣伝戦略は感情に訴えるものが主で、自分たちの戦略は理知的であるがゆえに脆弱だ」と考えているように思える。という。更に自民党は感情に訴えかける言語と、具体案による理性的な言語を器用に使い分けている。リベラル側は「保守勢力は強権的で恐ろしい」という具象を強調すれば済むと思っている。だから通りいっぺんの形式論
に終始してしまうのではないか。という。その通りだと思う。と同時に、いま一人ひとりが具体的にどう対峙すべきかが問われている。

似ているなあ〜。


安倍首相は集団的自衛権自衛隊を中東・ペルシャ湾のホルムズ海峡へ派遣する考えを言い出した。これからも拡大解釈は止まることなく富国強兵へまっしぐらに進むことであろう!
29日の新聞報道によれば南シナ海での中国とベトナムの衝突は資源開発を急ぐ国有石油大手と、周辺国との関係悪化を懸念する外務省などの間に長年の対立があったが、増大する国力や世論の動きを踏まえ、共産党指導部が 最終決断した模様と報じている。
なるほど、この構造が「下部構造が上部構造を規制する」と言われる所以かな?
これを読んで経済界の強力な推進要請を受けている原発の再稼動・残業手当廃止・教育委員会制度の見直し等々を独善的に推し進める安倍総理の体質と、中国指導部の体質が似ているように思えてきた。(そう言えば江戸時代も半ばを過ぎると大きな商人が力をつけ、武士社会を実質的に操っていた?と思ったりして)

憲法を守る市民の集い

戦争遺跡・登戸研究所

子どもたちに愛と平和を
「いまこそ憲法を守り生かそう」
稲城九条の会創立10周年記念講演と交流の集い に行って来た。
第一部 講演会「第二次安倍政権の改憲暴走阻止のために!
    講師  小森陽一氏(9条の会事務局長、東京大学大学院教授
第二部 歌唱・リレートーク・アピール採択

小森氏の講演要旨
1 「安倍法制懇」報告と5,15安倍会見
Ⅱ 安倍政権の「解釈改憲」による憲法改悪の現段階を歴史的にとらえる
安倍晋三政権と国民との対決点
Ⅳ 10年目をむかえる「九条の会」の草の根運動で、安倍政権と対決していく
となり、各項目は更に4項目別に細別されている。
今回の講演ではⅢ項目目の内容が説得力に長けていたと思う。

安倍晋三政権と国民との対決点
① 解釈改憲による自衛隊の軍隊化ー安保法制懇報告に基づく集団的自衛権
  行使の容認へ。米国への攻撃排除・シーレン掃海活動・対米支援・集団
  安全保障処置への参加
② 問われる安倍新晋三政権の歴史認識麻生太郎ナチス」に「学べ」
  発言、「侵略」の定義、河野洋平・村山富一談話に対する姿勢、安倍首相
  の靖国参拝橋下徹発言
③ 自民党日本国憲法改正草案」の危険な本質を明らかにしていく草の根
  運動ー9条2項を削り「国防軍」へ「国際」という名の対米従属、「緊急
  事態」98条99条)という戒厳令独裁体制、人権を踏みにじる国家
  中心主義(11条・12条・13条・21条・97条前面削除)
④ 危険な教育改悪ー教育委員会制度の見直し、教科書検定の強化、道徳教育
  の教科化。

第二部 アピール
  集団的自衛権行使の解釈改憲をやめさせ、いまこそ「日本の宝」憲法九条
  を守り生かす活動を広げましょう
  2014年5月25日
  「憲法九条を守る稲城市民の会」創立10周年記念集会   

何故、琴線に触れない?


新聞の「声」欄に掲載された「戦う」という若者に届く言葉は に同感したので引用させて頂く。
投稿者は幼稚園経営者のS氏。
「根強い反対にもかかわらず、政権は解釈変更で集団的自衛権行使を認め、改憲で戦争をできるようにしようとしている。ただ、それがいけないという説得力のある言葉が今あるだろうか。紛争は世界中にあり、武力介入が求められることも多い」と問いかけている。
そして若者が「生き残りに必要な軍事力をもてないのは理不尽」と思うのも不思議ではない。そして韓国船の沈没事故を例にとり、非常時への心構えがなければ危機管理の無さは具体策無しに戦争に反対するリベラル層に重なる。と指摘。氏は日本が平和憲法を捨て、軍事力のある列強国に変わることには反対だ。だが、生き残るために戦うという若者に暴力にかわる方法をうまく説明できない。3日の意見広告「未来への責任、9条実現」がきれいごとに見えるのは、刻々と変わる国際情勢の中、平和のために
何を選び。どう対応するのかが見えづらいからではないか。と指摘する。

自分には5月12日のSPYBOYさんのブログの最後の件(くだり)
『九条を守れ』というだけだったら、『押し付け憲法は変えろ』という安倍晋三と、思考停止と言う点では同類じゃん!結局 日本国憲法の行く末は一人ひとりがそういうロジックを自分の中で血肉化できるかどうかにかかっているんじゃないだろうか]と指摘。自分には上記の投書氏と同じように受け取れて、同感できたので紹介させていただいた。

*ひろい読み・安倍語録

◆2月衆院予算委員会
憲法立憲主義について、憲法は国家権力を縛るものだという考え方がある」といいながら「かって王権が絶対権力を持っていた時代の主流的な考え方であり、いま、憲法というのは日本という国の形、理想と未来を語るものではないかと思う」

◆3月参院予算委員会
憲法自体が占領軍の手によって作られたことは 明白な事実。私は戦後レジームから脱却をして、今の世界の情勢に合わせて、新しいみずみずしい日本をつくっていきたい」

◆平成25年10月衆院本会議にて
「国民の生命、財産と日本の誇りを守るため、今こそ憲法改正を含め、戦後体制の鎖を断ち切らなければならない」

集団的自衛権
「最高の責任者は私だ。政府答弁に私が責任をもって、その上で私たちは選挙で国民の審判を受ける」

◆25年10月参院予算委員
「私たちは戦後の歩みに胸を張るべきだ。9条において平和主義という理念が確立されていると思っている」

一年も経っていない昨年の10月、衆院本会議での「戦後体制の鎖を対切る」発言と同じ10月、参院予算委員会での「戦後の歩みに胸を張るべきだ」発言。衆院での発言と参院での発言の落差に唖然とし、安倍は典型的な現代のジキルとハイドといえる。一部の学者や評論家達の助言を糧に自己過信を増し、周りの意見、助言も己の情念に沿わないものは排除する。このような人間を生み、育んできた要因の一つに我々国民の側にも責任があるのではないか?いま一人ひとりの一人ひとりの検証が求められている。