*詭弁家の首相


雨ニモ負ケテ  風ニモ負ケテ  
 アチラニ気兼ネシ   コチラニ気兼ネシ
 ペロペロベンガコウ云エバハイト云イ   
 アッチエウロウロコッチエウロウロ  
 ソノウチ進退キワマッテ   
 窮鼠猫ヲハム勢イデトビダシテユキ
 オヒゲニサワッテ気ヲ失ウ   
 ソウユウモノニワタシハナリソウダ  
 ソウユウモノニニホンハナリソウダ・・・」
堀田善衛著「広場の孤独」より引用
この小説が書かれた時代背景は昭和26年朝鮮戦争勃発後である。
当時の新聞はこの戦争を米軍の世論操作に協力的で日本の世論を
「米国人が血を流している」と誘導したと云われている。
そして今日、安倍首相は7月に集団的自衛権の行使容認を決定した。
その理由を国会のテレビ中継で視聴者を意識して低次元の理屈で
「おじいさんやおばあさん、子供たちが乗る米国の船をいま、私た
ちは守ることはができない」と述べ強引に閣議決定をした。
彼の視野には軍事産業の拡大、原子力の強化、富国強兵の幻想が
ますます肥大してきているようだ。
この動きを何としても食い止めなければならない。そのためには
年老いた自分でも出来ることからはじめてゆこう。