+いま問われていること!


集団的自衛論・傍聴席から見た党首討論で二氏の見解から。
具体的にありそうな想定を練り上げ国民の情感に訴える安倍首相の論法は
ますますMain Kampfの著者に似てきたようだ!
今日の新聞・集団的自衛権・傍聴席から見た党首討論深澤真紀氏が「首相は
自分に一方でている」・宇野常寛氏が「反論は具体策を示しての見出で」と見解を寄せている。深澤氏は海江田代表の指摘に確かに安倍さんは自分に酔っていました。
自衛隊の諸君に愛する家族がいることを私は知っている」とか「自衛隊
最高指揮官として、重さと責任をかみしめている」とか集団的自衛権の問題では一貫して感情に訴える発言をしている。軍服着て討論したらいいのに。には思わず笑ってしまった。それにしても海江田民主党代表の論旨は抽象的で安倍首相に「東アジアの安全保障環境が大きく変わっている」と言われそれ以上のことは引き出せなかった弱さを見せ付けた。
宇野氏の「国民の多くが、強引な解釈改憲を行っても、緊迫するアジア情勢に具体的に対応すべきだと考えている現実がある」この現実を覆すには何より、憲法9条の精神を生かしたアジア外交戦略こそがこの危機には有効であると言う具体的なプランの提出が必要。しかし、安倍首相の語る具体論に対し、海江田代表は解釈改憲をめぐる手続き論や形式論を繰り返すばかり、これではほとんどリベラル勢力の逆宣伝です。と言いきる。「強引にでも対応しないとまずい」という民意を背景にした意見に「強引すぎてよくない」と反論しても意味がない。リベラルという自意識をもって生きている人の多くが「自民の宣伝戦略は感情に訴えるものが主で、自分たちの戦略は理知的であるがゆえに脆弱だ」と考えているように思える。という。更に自民党は感情に訴えかける言語と、具体案による理性的な言語を器用に使い分けている。リベラル側は「保守勢力は強権的で恐ろしい」という具象を強調すれば済むと思っている。だから通りいっぺんの形式論
に終始してしまうのではないか。という。その通りだと思う。と同時に、いま一人ひとりが具体的にどう対峙すべきかが問われている。